2002年 第2回審査結果

一般の部

■最優秀賞

sensecape

Team sensecape 様
Team sensecape
地見 文雄 様、加藤 太一郎 様
中村 望 様、松村 英理子 様
筒塩 絵美 様、吉峯 圭 様
野島 耕平 様

sensecape
sensecape

審査員のコメント

宇野 求 氏
多少弱くなった5感をアクセサリーのようなセンサーでかざり、都市空間と交感するというアイディアに好感が持てた。
言語ではなく感覚でシグナルを受信したとき、どのような感覚の風景が広がるのだろうとイメージは拡がる。

坂村 健 氏
技術的ディテールや、意匠に拘泥せずに、全体モデルのデザインとして提案いているところが良く、現実性も高い。

■優秀賞

LUMO

	永井 伸春 様
永井 伸春 様

LUMO

審査員のコメント

横山 雅子 氏
「情報の光」という言葉が好きだ。「光」は前向きな新しい予感を感じさせる。
とくに気にいっているのが、光が探しているものを指し示すという使い方だ。「光が見えてきた」という言葉があるように、何かを求めているときに「光」そのものが指し示してくれるのは心情的にわかりやすいし、訴えてくるものがある。今自分が何を求めているのかもわからないことが多い現代では、「光が自分の道を照らす」という発想をもっと広げたら、より面白い提案になったのではないかと思う。

こころをうつす、かがみ。

坂田 麻智 様 田沼 愛 様
坂田 麻智 様、田沼 愛 様

こころをうつす、かがみ。

審査員のコメント

服部 桂 氏
もっとも日常的で自然なインターフェイスとして評価できる。

松本 充司 氏
人間の願望を表現する作品といえる。技術の進歩により、現実になりうる夢を与えている。

作文コンクールの部

■最優秀賞

昔の未来と今の未来

名古屋市立工業高等学校3年 宮崎 和也 様
昔の未来と今の未来
宮崎 和也
 今年は鉄腕アトム誕生の年です。手塚治虫は、2003年にロボットと共同で生活していると予測して書いたのです。手塚治虫は2003年をどのような世界と想像していたのでしょうか?そして、僕たちの未来はどのようになっていくでしょう?
 自慢ではないが、僕は携帯電話を持っていません。それどころか、インターネットもつなげていません。しかし、社会に目を向けてみると、情報化の流れは止まることなく動き続けています。携帯電話を筆頭に、パソコンや情報携帯端末(PDA)の進化が著しく、その一方、新しい技術を取り込んだ商品が数多く発売されており、僕たち消費者にとって、買い時はいつかわからないのが悩むところでもあります。その代表としてパソコンがあります。
 パソコンはものすごく進化しました。Windows95以前はここまで進化していませんでした。ここまで進化するとは、一体誰が予測したでしょう?
 しかし、パソコンはこれ以上画期的な商品がない限り、もういままでのように売れることはないでしょう。もしかしたら、パソコンブームは過ぎているのかもしれません。そこで、次のブームを独断と偏見で勝手に予測してみました。
 それは、ガラスがテレビやパソコンのディスプレイになったりする商品です。ここ最近、携帯電話やPDAなどを利用して、情報をリアルタイムに受信していますが、ディスプレイなどは小さいものばかりで、文字が見にくくて大変です。
 そこで、ガラスのディスプレイが活躍します。これがあると、商店街やデパートのガラスにテレビやパソコンの画面を表示して見ることができます。動画を受信して、自分の任意の大きさで見ることなどもできるのです。
 このガラスを利用することにより、車のガラスでテレビを見たり、電車やバスの窓ガラスで見たりすることができるので、留守録などをする手間を省くこともできます。
 また、ガラスは外と面していることが多いので、太陽光を利用して電力の節約もできます。テレビやパソコンのディスプレイを置くスペースも少なくて済みますので、ゆとりある生活ができるだろうと思います。
 やはり夢を見ることは簡単にできますが、未来を予想することは難しいです。

■優秀賞

どこでも情報社会の夢

慶応義塾普通部2年 鈴木 善仁 様
どこでも情報社会の夢
鈴木 善仁
 とりあえず、今のパソコンは、持ち運べなくて、外で使うのは無理なものと、持ち運べても使い勝手が悪いものに分かれていると思う。その二つを持ち合わせているロボットができたらいいと思う。それは、インターネットに接続できて、学習型メモリのようなものを持っていて、それによって簡単にインターネットからの情報をロボット自身のメモリに入れて、それをユーザーが引き出せるようになっていいと思う。
 僕の考えでは、そのロボットは、勝手にインターネット上のデータベースからいろいろな情報を得て動いてくれるという能力を持っているといいと思う。もしそれができると、世界の情報を持ち運ぶことができて、それによってできることも大きく広がると思う。
 例えば、データベースから世界の言語の情報などを引き出して、それを利用し、学校の先生などに起用して語学の勉強や、ほかのデータを利用していろいろな教科の先生にもなると思う。それに限らず、語学データを利用して海外の人と会話を楽しんで、世界とのコミュニケーション、そしてさらに世界平和へと、使い方さえ間違えなければ確実に世界全体が、いい方向へ進むと思う。
 日本の中での問題でいうと、自分でものを考えることができれば、老人、病人の介護などにも役に立ち、介護者の不足が解消できて、人口減少を防げたり、これで、不景気も解消できるはずです。
 今度は、宇宙へ目を向けてみます。情報化とは関係なくなりますが、宇宙での危険な作業を、例えばそういう危ない経験をしてきた人の体験をデータにしてロボットにインプットしてやると、きちんとこなせてさらに、宇宙飛行士は、ほかの安全だけど、かなり必要不可欠な仕事につくことができて、宇宙の開発やもしかすると移住までできるかもしれない。
 このように、いろいろな利点があり、これが未来の情報化社会の最終形態なのではないのかなと自分では思っていて、そういうものがあるといいなという夢でもあります。これからロボットや、パソコンなどのIT社会は発展していくと思うので、期待してみようと思います。

未来の情報社会

名古屋市立工業高等学校1年 松下 隼人 様
未来の情報社会
松下 隼人
 ある日の朝、いつもどおりの時間で起きて、いつもどおりの朝ごはんを食べ、いつもどおりに通勤する。「こんな毎日が続くと慣れるものである」と、いつもどおり考えながら、電車に乗っている。そして周りを見てもいつもどおり、みんな眠たい顔をしている。そして携帯を使っている。アナウンスでは「他のお客様の迷惑になりますので、携帯電話のご使用はご遠慮ください」と流れても、まださわっている。しかもさわっているのは、若い世代だけではなく、35歳を過ぎているおっちゃん、おばちゃんもさわっている。「この頃の若もんは〜」とは言うことはできなくなっている。
 電車が会社に着いた。この会社は地下に駅を持っている。まあほとんどの会社が持っているのだが。電車を降り、会社のオフィスに上がるためにエレベーターに乗り込んだ。エレベーターがどんどん上がっていく。私のオフィスは500階建てのビルの真ん中ほどにある。そしてオフィスに着いた。
 オフィスは、私が昨日居た時よりだいぶ違っていた。さっぱりとした部屋にコンピュータが置かれている。しかもコンピュータは最新式で厚さ2ミリ、キーボードはなく、すべて声と身振り手振りで操作できる。ついにこの会社もいれたかと感心しながら席に着き、仕事を始めた。やはり最新式、仕事がどんどん進む、あっという間に夜になってしまった。昼飯も食べずにやっていたのかと驚いた、少し休憩しようと思い、屋上に上がった。
 屋上はすべてガラス張りになっている。少しスモッグがかかっている空を見ながら、ご飯を食べた。するとアナウンスが流れ、社長が私を呼んでいるというのが流れた。
 ついにクビかと思いながら、社長室に向かった。社長室に着くと、社長や会長、部長が拍手で迎えに来た。どうしたのか分からないので、聞いてみた。すると自分が開発したものが、なんとノーベル賞を取ったというのだ。わたしは自分で開発したものが何100個もあるので、何が受賞したのか分からないと言ってみたが、みんなは興奮して話を聞いていない。少し微妙な気持ちで社長室から出た。
 そしてオフィスに戻ると、夜中の2時を過ぎていた。「もう家に戻るか」と思いエレベーターに乗り、駅に行こうとしたが閉まっている。「電車は24時間走っているはずなんだけどなあ」と思いながら、早く家に帰りたいので仕方なく、タクシーに乗ろうとして地上に出たがタクシーが走っていない。しかも車も走っていない。ついに重油が無くなったのかと思い、ボーっとしていると、社長の声が聞こえたので後ろを見たがいない。しかし、次の瞬間、すべての謎が解けた。自分の上には空中に電車が通っているのである。自分は空に浮かぶパイプラインを開発したのだった。

審査委員

審査委員

赤木 久眞 (NTT建築総合研究所常務取締役)
宇野 求 (建築家・千葉大学工学部教授)
小川 克彦 (NTTサイバーソリューション研究所担当部長)
斎藤 信男 (慶應義塾常任理事)
坂村 健 (東京大学大学院情報学環教授)
西垣 通 (東京大学大学院情報学環教授)
服部 桂 (朝日新聞科学医療部)
松本 充司 (早稲田大学モバイル環境システム研究所所長)
横山 雅子 (マックス・ヴァルト研究所代表取締役)
渡邊 朗子 (慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科専任講師)

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