2006年 第6回審査結果

■最優秀賞

KOTONOHA

土屋 圭子 様
土屋 圭子 様

KOTONOHA

審査員のコメント

宇野 求 氏
木の葉型の情報カードに記されたひとりひとりのことばが集まって、電子的かつ物的な本に記されたことばが実行為をともなって変化していくという構想は、現代ならではのアナログかつディジタルのあたらしい媒体の誕生を予見させる。

斎藤 信男 氏
言葉という人間の本質に関わるものを対象とし、IT化で機械化する日常に潤いをもたらしてくれそうだ。

横山 雅子 氏
KOTONOHAは「空港」に合うと思う。
「YOKOSO JAPAN」ビジョンの一環として、KOTONOHAを海外から日本に来た人のための、「小さなニホンゴ・リーフ」として使えないだろうか。 日本が発信する新しい文化、新しい技術、そして日本古来の文化。それらを伝えるための「葉っぱ」。ちょっと素敵だ。

■優秀賞

森の中に本がつまっている
本の公園計画〜UWBアクティブタグを活用したユニバーサルスペース

原 彬 様
原 彬 様

森の中に本がつまっている
森の中に本がつまっている

審査員のコメント

斎藤 信男 氏
新しい図書館のあり方を示している。散策を兼ねた本探しは、ゆったりした贅沢な時間になろう。

坂村 健 氏
UWB Diceを使って管理する、ランダム配置書架による公園型分散図書館。
「高い位置識別機能を持ったタグがあれば、開架図書館でどこから本をとって、どこに返してもいいよね」というよくあるアイデアを公園と結びつけたのがうまい。造形も魅力的。

渡邊 朗子 氏
テクノロジー的には特に先端ではないが、ブックパークという空間とそこで展開される活動をよく考えて全体をデザインしているところを大変評価する。

※この作品は、作者自身の大学の卒業制作を基にしたものです。UWBアクティブタグを活用した空間デザインの要素を新たに加えている点を評価し新しい別の作品であるとの判断に至り、授賞を決定しました。

teras the light guide system

御前 裕司 様
御前 裕司 様

teras the light guide system

審査員のコメント

坂村 健 氏
スライド・プロジェクタ入り誘導灯。
平面と方向を誘導時に素直に理解させる上で床に周辺地図を表示するのはよい。
誘導灯に識別番号を持たせ、地図で次にこれが見えるはずというのもいい。誘導灯は法律の規制下にあるので、標準化もしやすい。

横山 雅子 氏
公共スペースでのインフォメーションは、もっと光を使うべきだと考えていた。言葉、ビジュアル、アナウンスの氾濫。
そんななかで光の色、それにともなうひかり方のリズム。そういう直観的なインターフェースを、情報に疲れた我々は求めている。
この提案は、そんな現代に、今後の足掛かりとなるインターフェースの提案のひとつといえる。もっと大胆な発想をしてもよかったと思う。
もっともっと発想を広げて、また再び見せてほしい。

渡邊 朗子 氏
日常的にある誘導灯をスマートIT化して活用する、というのはなかなかいい視点である。

■審査委員特別賞

エコまめクラス「そだてる・つくる・たべる」おとなとこどもの食農教育の場

武井 なつみ 様
武井 なつみ 様

エコまめクラス「そだてる・つくる・たべる」おとなとこどもの食農教育の場
エコまめクラス「そだてる・つくる・たべる」おとなとこどもの食農教育の場

審査員のコメント

横山 雅子 氏
街のコミュニティが見直されてきているなかで、「大豆」をモティーフに人が繋がることができる発想が、面白い。
近隣のコミュニティ、大豆は、戦後日本の象徴的モティーフといえなくもない。
納豆売りの納豆を買いに行って、近所の人と立ち話をしていた30年代。その納豆は、その朝の食卓にのぼった。
近隣のコミュニティを濃くするべきというのではない。
濃いコミュニティが必要なライフスタイルと、何のしがらみも持ちたくないというライフスタイルが、それぞれ選べるのが大切なのだ。
この「エコまめクラス」は、当然ながらコミュニティで共存しながら生きる人をターゲットにしたものである。
やわらかいコミュニティ、それがこの提案のテーマだと思う。

審査委員

赤木 久眞 (NTT建築総合研究所 常務取締役)
宇野 求 (建築家・千葉大学工学部教授)
小川 克彦 (NTTサイバーソリューション研究所所長)
斎藤 信男 (慶応義塾大学名誉教授)
坂村 健 (東京大学大学院情報学環教授)
関根 千佳 (ユーディット代表取締役)
服部 桂 (朝日新聞社科学医療部)
松本 充司 (早稲田大学ワイヤレス通信応用研究所所長)
横山 雅子 (マックス・ヴァルト研究所代表取締役)
渡邊 朗子 (慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科助教授)

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